SDGs(誰一人取り残さない、多様性と包摂性のある持続可能な社会)の理念に沿いながら、3つの姿を目指します。
先を見通しがたい、困難な時代に、SDGsの理念に沿った持続可能な社会を実現するためには、今ある良さを次世代に継承することはもとより、新たな価値を創造し、絶えず成長する経済社会であることが必要です。 福井県は、長い時間をかけて県民皆で培ってきた「安心と信頼の社会基盤」を有し、今また、東西南北へと大きく広がる高速交通インフラの整備を進めています。これらを最大限に活かし、“くらしの安心”と“社会の活力”、そして“県民の誇り”が相乗的に高まり、好循環を創出する「福井モデル」を確立していきます。
「ふくいらしさ」を大切に。県民が誇りをもって暮らすことにより、さらに多くの人を呼び込む“ふくい”
「ふくいらしさ」を伸ばし、外に開いて人を呼び込む。
ふるさと教育と域外との交流により、“内と外”の両面から「ふくいらしさ」を県民自ら再発見し、国境を越えた文明化が進む中、福井の文化力を次世代に継承します。
工芸、祭り、年中行事などの生活文化や食文化、まちなみ、農山漁村・農林水産業、里山里海湖などの景観・環境を、磨きながら20年先へとつなぎ、新たな観光・交流資源を創出します。
人口減少の中、県民の主体的な行動と未来技術、関係人口の知見を融合し、福井を形づくる「新時代の文化力」を伸長します。そして外に開いて魅力を高め、発信し、移住・定住につながる好循環を創出します。
すべての人が輝き、互いに支え合い、幸せを実感しながら、将来にわたり安心して暮らせる“ふくい”
多様な個性を大事にし、みんなが自分らしく輝く。
生涯生きがいを持って社会を支える新たな高齢者観を提唱し、人生100年時代を生きる力を自ら培う「健康文化」を創出します。また、介護が必要となっても、障がいがあっても、県民が支え合い、誰もが安心して暮らせる社会を築きます。
技術革新、価値観の変化に対応し、常に新たな知見を学び、自己の知識や技能(セルフブランド)を磨き続ける「生涯学び」の福井を推進します。
複数の仕事や地域貢献活動に積極的に取り組む複線型の人生設計を描き「多役多業」で活躍する人材を輩出します。
外国人をはじめ多様な人材と交流・協働し、異なる価値観や互いのチャレンジを認め合う寛容性の高い「共生社会」をつくります。
交通体系の進展や技術革新を活かして、産業の新たな可能性を拓く。創造的で活力ある“ふくい”
変化をチャンスに、しごととくらしを創造。
高速交通網早期完成により「日本海国土軸」を形成し、大交流時代において福井の優れた文化や生活スタイルを世界へ発信、交流します。
観光・まちづくり・本物体験など観光・交流資源を磨き上げて「エンタメふくい」を創造します。さらにくらし体験と心の交流を重視した“ポスト観光”の「交流産業化」を推進します。
ものづくり、サービス、農林水産業などあらゆる産業において、温暖化、食料、エネルギーなど国際社会の課題や成長市場を先取りし、新たな価値を創り出す企業が次々に生まれ成長する、新時代の産業集積地を形成します。
AI・ロボット等の未来技術を開発する技術者やそれらの技術を創造的に活用できる人材を育成・輩出し、ベンチャー企業が集積する「未来技術の人材育成」先進地を形成します。
意見交換会等を通じて県民の皆さんからいただいた「福井県の望ましい姿」に関するご意見を集約すると、次のとおりです。